世田谷線データベース 平成11(1999)年〜平成14(2002)年

 平成11(1999)年から300系への車両更新、上町車庫・駅改良工事の実施など、世田谷線始まって以来の大変革プロジェクトが次々に始動しました。玉電時代から活躍した旧型車両の引退、ホームの嵩上げによるノンステップ化の完成を経て、当時最先端のシステムだったICカード乗車券「せたまる」が導入された平成14(2002)年までの出来事をまとめています。


  • 308編成が営業運転開始

    下り1運行(上町7:30発下高井戸行き)から営業運転が開始された。入籍は前日の2月11日付。


  • デハ154号が廃車

    2月18日に検車庫に入場し、解体作業が開始された。


  • 上町駅上りホームにて運賃収受開始

    カーブにより三軒茶屋方入口扉とホームの間に広く隙間ができるため、同日から6:30〜22:00で三軒茶屋方入口扉を締切とし、係員がホーム上で運賃収受を行い、ほか3箇所の扉を出入口とする取扱いが開始された。


  • デハ151号が廃車

    2月24日に検車庫に入場し、解体作業が開始された。(「鉄道ピクトリアル」2004年7月臨時増刊号では、廃車日が2001年3月4日とあるが解体入場の日程から誤記載と思われる)


  • デハ152号が廃車

    3月2日に検車庫に入場し、解体作業が開始された。(「鉄道ピクトリアル」2004年7月臨時増刊号では、廃車日が2001年2月25日とあるが解体入場の日程から誤記載と思われる)
    これによりデハ150形は形式消滅し、300系への置き換えが完了した。


  • 309編成が搬入

    3月10日終電後、世田谷3号踏切道からデハ309A号、デハ309B号の順に搬入された。


  • 309編成が入籍・営業運転開始

    上りA8運行(上町7:19発三軒茶屋行き)から営業運転が開始された。入籍も3月17日付。


  • 310編成が搬入

    3月17日終電後、世田谷3号踏切道からデハ310A号、デハ310B号の順に搬入された。


  • 301編成の車椅子乗降用リフトが撤去

    3月19日〜21日にかけて左右の出口ドア1箇所に設置されていた車椅子乗降用リフトの撤去作業が行われた。


  • 302編成の車椅子乗降用リフトが撤去

    3月22日〜23日にかけて左右の出口ドア1箇所に設置されていた車椅子乗降用リフトの撤去作業が行われた。


  • 310編成が入籍


  • 初の白紙ダイヤ改正を実施

    1969年5月の世田谷線改称後、初めての白紙ダイヤ改正となり、大幅に増発され終電時刻も繰り下げられた。
    平均運転間隔は、平日は朝間が5分00秒から4分30秒に、昼間が8分00秒から7分30秒に、夜間が10分00秒〜15分00秒から7分30秒〜10分00秒に、休日は朝間・昼間・ 夕間の8分00秒から朝間が7分00秒、昼間・夕間が7分30秒、夜間が10分00秒〜15分00秒から10分00秒〜12分00秒に短縮された。
    また終電時刻は、下高井戸24:05発三軒茶屋行きが24:15発に、下高井戸24:20発上町行きが24:54発に繰り下げられた。
    なおこれまで土曜日は平日ダイヤで運行されてきたが、土休日ダイヤに移行された。


  • 案内係が乗務開始

    同日のダイヤ改正により、運行上は運転士兼車掌の乗務によるワンマン運転化が開始され、後部運転台には扉扱いなど運行業務にあたらない運賃収受や車内放送等を行う案内係の乗務が開始された。


  • 310編成が営業運転開始

    三軒茶屋駅で303編成と車両交換のうえ、下り1運行(三軒茶屋10:45発下高井戸行き)から営業運転が開始された。入籍は前日の3月24日付。
    これにより300系は全10編成20両が出揃った。


  • 303編成の車椅子乗降用リフトが撤去

    3月26日〜27日にかけて左右の出口ドア1箇所に設置されていた車椅子乗降用リフトの撤去作業が行われた。


  • 304編成の車椅子乗降用リフトが撤去

    3月28日〜29日にかけて左右の出口ドア1箇所に設置されていた車椅子乗降用リフトの撤去作業が行われた。


  • 306編成「『森洋子絵写真展』ギャラリー電車」が運転開始

    3月31日にラッピング作業が実施され、4月1日の2運行から営業運転が開始された。


  • 301編成がノンステップ化本設工事(段差本埋立て)を出場

    4月1日から入場し、ステップに仮設されていたカバーを撤去、307〜310編成と同じ仕様に改造された。出口ドアの下部には非常時用の折りたたみ式ステップが設置された。


  • 308編成「聞茶」が運転開始

    4月13日にラッピング作業が実施され、4月14日の6運行から営業運転が開始された。


  • 302編成がノンステップ化本設工事(段差本埋立て)を出場

    4月13日から入場し、ステップに仮設されていたカバーを撤去、307〜310編成と同じ仕様に改造された。出口ドアの下部には非常時用の折りたたみ式ステップが設置された。


  • 306編成「『森洋子絵写真展』ギャラリー電車」が終了

    5月1日のA7運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • 303編成がノンステップ化本設工事(段差本埋立て)を出場

    4月25日から入場し、ステップに仮設されていたカバーを撤去、307〜310編成と同じ仕様に改造された。出口ドアの下部には非常時用の折りたたみ式ステップが設置された。


  • 304編成がノンステップ化本設工事(段差本埋立て)を出場

    5月5日から入場し、ステップに仮設されていたカバーを撤去、307〜310編成と同じ仕様に改造された。出口ドアの下部には非常時用の折りたたみ式ステップが設置された。


  • 305編成がノンステップ化本設工事(段差本埋立て)を出場

    5月16日から入場し、ステップに仮設されていたカバーを撤去、307〜310編成と同じ仕様に改造された。出口ドアの下部には非常時用の折りたたみ式ステップが設置された。


  • 「世田谷線フラワリング」の取組みが開始

    東急主催により世田谷線の線路敷や駅構内の空きスペースに草花の植栽を展開する取組みが開始され、5月26日に第1回目の植栽が三軒茶屋〜西太子堂間の旧仮駅乗車ホーム跡付近で行われた。第1回目はボランティアで参加した東急社員のみで行われたが、第2回目以降は近隣町会や商店会からも参加者を募ったことで、東急と地域住民との接点が生まれ、沿線地域との連携の機運が高まるきっかけとなった。


  • 306編成がノンステップ化本設工事(段差本埋立て)を出場

    5月24日から入場し、ステップに仮設されていたカバーを撤去、307〜310編成と同じ仕様に改造された。出口ドアの下部には非常時用の折りたたみ式ステップが設置された。


  • 310編成「いちごみるく」が運転開始

    7月24日にラッピング作業が実施され、7月25日の1運行から営業運転が開始された。


  • 303編成「ルイシャトレ世田谷グランディア」が運転開始

    8月8日にラッピング作業が実施され、8月9日の1運行から営業運転が開始された。


  • 309編成「eco POLICY GALLERY TRAIN 2001」が運転開始

    9月30日にラッピング作業が実施され、10月1日の4運行から営業運転が開始された。


  • 306編成「世田谷線沿線イベント」が運転開始

    9月30日にラッピング作業が実施され、10月1日の1運行から営業運転が開始された。


  • 302編成「Qoo」が終了

    10月18日のA9運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • 世田谷線管区仮庁舎に移転

    上町車庫旧検車庫の内部が2階建てに改装して仮庁舎として使用された。


  • 309編成「eco POLICY GALLERY TRAIN 2001」が終了

    11月5日のA9運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • 306編成「世田谷線沿線イベント」が終了

    11月5日のA7運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • 309編成「世田谷ボロ市」が運転開始

    1月6日にラッピング作業を実施後、車両交換により午後から5運行で運転開始された。


  • 309編成「世田谷ボロ市」が終了

    1月17日のA7運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • 306・309編成「グローリア賞」が運転開始

    鉄道友の会の2001年「グローリア賞」受賞を記念して、1月17日に306・309編成の前面に「グローリア賞」表彰盾がデザインされたマークが貼り付け、1月18日に306編成は1運行、309編成は4運行から営業運転が開始された。


  • 鉄道友の会「グローリア賞」受賞記念列車が運転

    世田谷線での車両や設備更新などが評価され、鉄道友の会の2001年「グローリア賞」を受賞し、1月20日に関係者を招待しての受賞記念列車が運転された。306編成で上町14:13発〜下高井戸〜三軒茶屋〜上町14:59着、上町15:42発〜下高井戸〜三軒茶屋〜上町16:25着の2往復運転された。


  • 304編成「生茶」が運転終了

    2月4日のA9運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • 304編成「生茶」が運転開始

    2月16日にラッピング作業が実施され、2月17日の5運行から営業運転が開始された。


  • 303編成「ルイシャトレ世田谷グランディア」が終了

    2月19日のA9運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • デハ85号・デハ78号が解体

    2000年7月26日の廃車後も東急車輛製造横浜製作所の構内で保管されていたが、3月11日〜12日にかけて解体された。


  • 305・308編成前面の商品ロゴシールが撤去

    東京都屋外広告物条例の許可基準として、路面電車の識別性が低下するため車体前面には広告を表示しないことと定められたことから、305編成「お〜いお茶」、308編成「聞茶」の前面ロゴシール部分の貼替え撤去作業が行われた。


  • 307編成「コカ・コーラ・ワールドカップサッカー2002」が運転開始

    3月31日にラッピング作業が実施され、4月1日の1運行から営業運転が開始された。


  • 世田谷線三軒茶屋駅・下高井戸駅改札で自動運賃箱使用開始


  • 田園都市線で新5000系が営業運転開始


  • ICカード乗車券「せたまる」がモニター運用開始

    本運用に先立ち、関係者や公募により選ばれた利用者によるモニターテストが行われた。


  • 305編成「お~いお茶」が終了

    6月11日のA7運行で入庫後、月日にラッピングの撤去作業が実施された。


  • 309編成「グローリア賞」が終了

    6月11日のA9運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。


  • 307編成「コカ・コーラ・ワールドカップサッカー2002」が終了

    7月1日のA8運行で入庫後、ラッピングの撤去作業が実施された。