世田谷線データベース 昭和44(1969)年〜昭和59(1984)年

 昭和44(1969)年5月11日に玉川線・砧線の廃止により、三軒茶屋〜下高井戸間5.1kmが世田谷線として再スタートを果たしてから、玉川線の路線を継承した新玉川線が開通し、玉電時代からの旧型車両の車体更新が完了した昭和59(1984)年までの出来事をまとめています。


  • 玉川線(渋谷〜二子玉川園間9.1km)・砧線(二子玉川園〜砧本村間2.2km)廃止

  • 玉川線三軒茶屋〜下高井戸間5.1kmを世田谷線と改称して運行開始

  • 玉電若林駅を若林駅に改称

  • 玉電山下駅を山下駅に改称

  • 玉電松原駅を松原駅に改称

  • 玉電代行バス運行開始(渋谷駅東口・南口〜二子玉川園駅〜砧本村間)

  • 新玉川線第一期工事のための先行工事開始

    同年8月から第一期工事開始(大橋〜三軒茶屋間)


  • デハ89・90号が廃車、江ノ島鎌倉観光株式会社に譲渡

    江ノ電ではデハ89→603号、デハ90→604号となり、2両固定編成に改造されて1970年12月5日に入籍した。


  • デハ87・88号が廃車、江ノ島鎌倉観光株式会社へ譲渡

    江ノ電ではデハ87号→601号、デハ88号→602号となり、2両固定編成に改造されて1970年9月1日に入籍した。


  • 玉川線渋谷駅跡に「渋谷東急バスターミナル」が完成


  • 新玉川線第二期工事開始


  • 運賃改定を実施(40円)

    世田谷線改称後初めての運賃改定が実施され、普通旅客運賃は20円から40円に改定されたが、12月31日までは暫定的に30円とされた。運賃改定は玉電時代の1966年1月20日以来8年半ぶり。


  • 運賃改定を実施(70円)

    普通旅客運賃は40円から70円に改定されたが、1976年3月31日までは暫定的に60円とされた。運賃改定は1974年7月以来1年半ぶり。


  • 新玉川線(渋谷〜二子玉川園間9.4km)が開通


  • 玉電代行バス運行終了

    代行バス4路線の運行は終了したが、併行バス14路線は新玉川線の補完路線として存続。


  • 小児運賃の設定復活


    軌道線には1945年4月に小児運賃が廃止され、世田谷線もそのままの運賃体系が引き継がれていたが、この日から小児の普通旅客運賃が40円(大人70円)、小児の通勤定期券が1か月1,260円、小児の通学定期券が1か月630円に設定された。


  • デハ83号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、方向指示灯(マーカーランプ)撤去などが実施された。


  • デハ84号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、方向指示灯(マーカーランプ)撤去などが実施された。


  • デハ85号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、方向指示灯(マーカーランプ)撤去などが実施された。


  • 営団半蔵門線(渋谷〜青山一丁目間)開通により新玉川線と相互直通運転開始

    1981年の営団8000系車両デビューまでは東急8500系車両のみでの運行だった。


  • デハ78号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • デハ77号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • 運賃改定を実施(大人90円)

    普通旅客運賃は大人70円から90円、小児40円から50円に改定された。運賃改定は1975年12月以来3年ぶり。


  • デハ71号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • デハ86号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、方向指示灯(マーカーランプ)撤去などが実施された。


  • デハ75号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • 新玉川線の全列車が田園都市線の直通運転を開始


  • デハ76号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • デハ81号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、方向指示灯(マーカーランプ)撤去などが実施された。


  • デハ73号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • 田園都市線高津駅前にデハ204号が保存展示

    保存展示にあわせて「玉電200形保存記念乗車券」が発売された。「電車とバスの博物館」の開業は2年後の1982年4月3日となる。


  • デハ72号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • 新玉川線で営団8000系が営業運転開始


  • 運賃改定を実施(大人100円)

    普通旅客運賃は大人90円から100円に改定、小児は50円に据え置かれた。運賃改定は1979年1月以来2年ぶり。


  • デハ82号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、方向指示灯(マーカーランプ)撤去などが実施された。


  • デハ74号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、外板張替え、張り上げ屋根化、前面左右対称4枚窓化、連結面2枚窓化などが実施された。


  • 田園都市線高津駅の高架下に「電車とバスの博物館」が開業

    デハ204号は「電車とバスの博物館」の開業に先立ち、1980年4月4日に高津駅前へと保存展示されていた。


  • 世田谷線で初めて車掌を新規養成

    玉電時代から17年ぶりの車掌の新規養成となった。


  • デハ151号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、片運転台化、側面コルゲーション板の無塗装ステンレス化、方向指示灯(マーカーランプ)撤去、車内デコラ板交換などが実施された。


  • デハ152号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、片運転台化、側面コルゲーション板の無塗装ステンレス化、方向指示灯(マーカーランプ)撤去、車内デコラ板交換などが実施された。


  • デハ153号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、片運転台化、側面コルゲーション板の無塗装ステンレス化、方向指示灯(マーカーランプ)撤去、車内デコラ板交換などが実施された。


  • 運賃改定を実施(大人110円)

    普通旅客運賃は大人100円から110円、小児50円から60円に改定された。運賃改定は1981年5月以来3年ぶり。


  • デハ154号の車体更新工事出場

    東横車両電設長津田工場に陸送のうえ、片運転台化、側面コルゲーション板の無塗装ステンレス化、方向指示灯(マーカーランプ)撤去、車内デコラ板交換などが実施された。
    これにより全車両の車体更新が完了した。