世田谷線 デハ150形 1964年〜2001年
デハ151〜154号 東急車輛製造
デハ150形は玉川線最後の新型車両として昭和39(1964)年に4両が東急車輛製造で製造され、同年4月に登場しました。当時鉄道線で製造中だった7000系と部品の共通化が図られており、車体は鋼製ながら耐候性高抗張力鋼が採用され、コルゲーション板が取り付けられるなど、7000系を意識したデザインとされています。なお側面の一段降下窓は、鉄道線では1967年登場の7200系から採用されており、東急ではデハ150形が先駆けとなりました。1968年には全車両が「連結二人乗り」2両連結化改造を受けましたが、両方の運転台は残されました。
1969年5月の玉川線廃止により、世田谷線には4両すべてが残り、1983~1984年に行われた車体更新工事では、片運転台化、方向指示灯(マーカーランプ)撤去のほか、側面のコルゲーション板が無塗装のステンレス板に取替えられました。
300系の導入によりデハ70形・デハ80形の廃車が始まった1999年以降も、300系に台車を流用しないデハ150形は1両の廃車もなく最晩期まで残存し、2001年2月のノンステップ化に伴うホーム嵩上げ前夜をもって一斉に引退しました。これにより世田谷線から緑色の旧型車両は全車両が引退し、同時に東京急行電鉄から吊掛電車が姿を消しました。
引退後は全車両が解体されており、現存しません。
基本車両編成表
2001年2月10日時点の編成を掲載しています。
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各車両のプロフィール
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主要諸元表
1999年時点のデータを掲載しています。
最大寸法 | 長さ13,960mm×幅2,308mm×高さ3,870mm |
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自重 | デハ151・153号:18.1t デハ152・154号:18.0t |
定員 | 100(座席32)人 |
客室面積 | 25.17平方メートル |
集電装置 | PT-52 |
台車 | TS-118 |
駆動方式 | 吊掛式 歯車比59:14=4.21 |
主電動機 | TDK-540 直流直巻補極付 定格出力60kW |
制御装置 | 直並列複式制御器 |
ブレーキ装置 | 直通ブレーキ・保安ブレーキ |
補助電源装置 | SIV(デハ151・153号のみ装備) |
電動空気圧縮機 | DH-25 |
点灯装置 | 前照灯:2個 尾灯:2個 客室内灯:10個 方向幕灯:2個 |
保安方式 | 車内警報装置 |
連結器 | 自動連結器 |
製造所 | 東急車輛製造 |