狭軌車両が使用終了
改軌により全42両が使用を終了した。
電動客車、付随車は上田温泉電軌、駿遠電気に譲渡された。廃車日は不詳。
上田温泉電軌に譲渡された車両は、1921年6月の青木線・別所支線(現:別所線)開通にあわせて電動客車2両と付随客車4両、同年中に電動客車7両が入線し、一部車両は1960年代まで使用された。
駿遠電気(現:静岡鉄道)に譲渡された車両は、1920年8月の現在の静岡清水線電化にあわせて電動客車3両と付随客車3両が入線し、その後秋葉線に転じて1962年9月の廃止まで使用された。
無蓋貨車は、改軌後の無蓋貨車1〜20号と車両数や車体形状が一致し、営業報告書では「舊貨車三両ヲ改造シ」や「改造貨車」の表記があることから、改軌のうえ転用されたものと考えられる。