無蓋貨車1〜20号が順次運転開始(〜1922年4月17日)
9月3日の改軌と同時に12両が運転を開始、その後同年12月頃に3両、1922年4月17日に5両が竣工し、全20両が揃ったとされる。
1920年10月に20両が一括して入籍したとする資料もあるが、車両竣工図表には「大正九年 大正十一年」との記載があり、当時の電気事業要覧では1921年時点に15両が在籍していたとの記録もあることから、誤りか申請書類上の不備があったとみられる。
玉川電気鉄道の自社工場製とされているが、狭軌時代の無蓋貨車と車両数や車体形状が一致し、営業報告書では「舊貨車三両ヲ改造シ」や「改造貨車」の表記があることから、自社工場で改軌工事を行い継続使用されたものと考えられる。
玉川電気鉄道時代は固有の形式称号が定められておらず、車両竣工図表では「形式称号四輪附貨」とされている。