川崎車輛で製造された鋼製車体に廃車車両の機器を流用したうえで完成したが、新製車両ではなく車体更新扱いとなった。デハ20形からデハ80形に編入された。デハ22号をもってデハ20形の鋼製車体化は完了し、デハ20形は形式消滅した。
世田谷線 デハ88号のプロフィール
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江ノ電651号(元デハ88号)が保存されている江ノ島の和菓子司「扇屋」/2024年9月7日 和菓子司「扇屋」
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和菓子司「扇屋」で保存されている江ノ電651号(元デハ88号)の先頭部/2024年9月7日 和菓子司「扇屋」
製造年 | 1953年 |
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製造所 | 川崎車輛 |
鋼体化前の車号 | デハ22号(1925年6月24日入籍・1942年5月1日に38号から改番) |
入籍日 | 1953年5月2日(昭和28年12月16日付鉄監第1213号設計変更認可) |
改番日 | 1969年5月11日 デハ105号→デハ88号 |
廃車日 | 1970年4月30日 江ノ島鎌倉観光へ譲渡 |
江ノ島鎌倉観光 入籍日 | 1970年9月1日(602号) |
江ノ島電鉄 改番日 | 1988年9月1日 602号→651号 |
江ノ島電鉄 廃車日 | 1990年4月28日(651号) |
その他履歴 | 1955年(昭和30年7月22日付許可)集電装置変更(ビューゲル→パンタグラフ) 1965年(昭和40年10月22日付認可)蛍光灯変更(AC→DC)、尾灯の照度変更 |
その他特徴 | ・1969年5月11日の世田谷線への移行後も「連結二人乗り」改造が行われませんでしたが、廃車までの短期間、2両編成で営業運転に就きました。 ・江ノ電での廃車後、江ノ島〜腰越間の龍口寺門前にある和菓子司「扇屋」に前面をカットした状態で引き取られ、お店の看板として保存されています。 「扇屋」では、江ノ電の車両をかたどった「江ノ電もなか」が製造、販売されています。 和菓子司「扇屋」公式サイト |
玉電歴史年表・世田谷線データベースから
玉電歴史年表・世田谷線データベースからデハ88号に関する出来事を抜粋しています。
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デハ22号が鋼製車体化、デハ105号に改番
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デハ105号をデハ88号に改番
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デハ87・88号が廃車、江ノ島鎌倉観光株式会社へ譲渡
江ノ電ではデハ87号→601号、デハ88号→602号となり、2両固定編成に改造されて1970年9月1日に入籍した。
世田谷線写真アーカイブから
世田谷線写真アーカイブからデハ88号に関する写真を抜粋しています。
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江ノ電651号(元デハ88号)が保存されている江ノ島の和菓子司「扇屋」/2024年9月7日 和菓子司「扇屋」
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和菓子司「扇屋」で保存されている江ノ電651号(元デハ88号)の先頭部/2024年9月7日 和菓子司「扇屋」