(狭軌)電動客車1〜10号、無蓋貨車1〜20号が運転開始

開通にあわせて高橋鉄工所、天野工場で製造された。
電動客車はまず5両が3月5日に東京府の検査を終え、翌日の道玄坂上〜三軒茶屋間の開通と同時に使用を開始し、3月21日に追加の5両が東京市の検査を完了したとされる。写真によればベスチビュールなし・側面10枚窓、ベスチビュールなし・側面8枚窓(明かり取り付き)の2種類存在した。諸元は四輪、定員40人、自重6.0t、台車はブリル21-E(「電気事業要覧」では「ブリルE12号形」とあるが誤記と思われる)、主電動機はGE58形(37馬力)2個搭載。
無蓋貨車はまず10両が3月21日に東京府の検査を終え、追加の10両はその後竣工したとされるが日付不詳。諸元は四輪、空車自重3.0t、最大積載量10t。