世田谷線データベース 昭和60(1985)年〜平成10(1998)年

 昭和60(1985)年以降、しばらく世田谷線に大きな変化はありませんでしたが、1990年代に入ると三軒茶屋駅前で再開発事業が起工するなど一変します。三軒茶屋駅移転開業を経て、いよいよ新型車両の導入が発表された平成10(1998)年までの出来事をまとめています(当サイトも1998年に開設しました…)。


  • 第2回東急線スタンプラリー「東急99駅すたんぷポン!」が開始、世田谷線が範囲になる

    1984年に開始された東急線スタンプラリーの第1回目では鉄道線の東急89駅にスタンプが設置され、世田谷線は範囲外となっていたが、1985年に初めて世田谷線が範囲に含まれた。ただしスタンプは10駅分が全て三軒茶屋駅に設置され、翌年のスタンプラリーからは再び世田谷線は範囲外となった。


  • 田園都市線高津駅前でのデハ204号の展示終了

    デハ3450号を登場当時の姿に復元した510号の保存展示を行うため、デハ204号の展示が一旦終了し、高津駅付近の田園都市線高架下に移設・保管された。


  • 宮の坂駅下りホーム隣接の宮坂地区会館で江ノ電601号が保存展示開始

    「世田谷線宮の坂駅界隈づくりコンペ」の採用案に基づき、宮の坂駅前に世田谷区立宮坂地区会館(現:宮坂区民センター)が建設され、隣接する宮の坂駅下りホーム上屋の建て替えが行われた。これにあわせ江ノ電で2000形導入と入れ替わりに1990年4月28日付で廃車された601号を里帰りさせて下りホーム隣接地に保存することとなり、7月6日から世田谷線の塗装である緑一色に塗られた姿で展示された。
    なお本採用案の時点では、世田谷線から地区会館敷地内に線路を引き込み、現役車両を下りホームに向かい合わせで留置可能とする計画だったが実現しなかった。


  • デハ204号が「電車とバスの博物館」3号館に移設

    2月12日〜13日にかけて実施された。


  • デハ204号が展示された「電車とバスの博物館」3号館がオープン

    3号館1階の「玉電プラザ」に保存展示された。


  • デハ85号が1両単車での本線試運転を実施


  • 運賃改定を実施(大人120円均一)

    普通旅客運賃は大人110円から120円に改定、小児は60円に据え置かれた。運賃改定は1984年1月以来8年ぶり。


  • 新玉川線で2000系が営業運転開始


  • 三軒茶屋・太子堂四丁目地区第一種市街地再開発事業が起工


  • 三軒茶屋駅仮駅による営業開始

    三軒茶屋・太子堂四丁目地区第一種市街地再開発事業による工事支障に伴い、11月10日終電後に三軒茶屋駅を西太子堂方に約160m移設し、11日初電から三軒茶屋2号踏切道付近(NTT世田谷ビル横)に設置された仮駅により営業が開始された。同時に三軒茶屋1号踏切道は廃止、三軒茶屋2号踏切道は休止となった。


  • 初のダイヤ改正を実施

    同日の三軒茶屋駅仮設移転に伴い、1969年5月11日の世田谷線改称後初めてのダイヤ改正が施行された。ただし朝間の出庫列車の繰り上げ、朝間と夜間の入庫列車の繰り下げが一部行われた程度に留まり、従前のダイヤから大きな変更はなかった。


  • 山下駅上りホーム隣接地にケンタッキーフライドチキン山下店がオープン

    山下駅上りホーム裏手の空き地に2階建ての店舗棟が建設され、ケンタッキーフライドチキン山下店(1996年閉店)がオープンした。


  • 京王線下高井戸駅の橋上駅舎が完成

    世田谷線のりばも大幅に改装され、定期券うりばの建替え、ホーム壁面のリニューアルが行われた。また、橋上駅舎2階のテナント部分は完成時に、世田谷線のホーム・線路上は東急(9店舗)、京王線のホーム・線路上は京王(3店舗)による運営と整理された。


  • デハ73号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ78号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ77号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ85号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替えられ、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお下高井戸方はT台車、三軒茶屋方がM台車とされた。


  • デハ72号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • 運賃改定を実施(大人130円均一)

    普通旅客運賃は大人120円から130円、小児60円から70円に改定された。運賃改定は1991年11月以来4年ぶり。


  • デハ71号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ86号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替えられ、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお三軒茶屋方はT台車、下高井戸方がM台車とされた。


  • デハ74号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ82号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替えられ、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ75号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ76号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替え、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ83号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替えられ、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • 三軒茶屋駅が本設開業

    1992年11月から仮駅での営業となっていた三軒茶屋駅の新駅舎・ホームが完成し、11月15日初電から移転開業した。これにより旧三軒茶屋2号踏切道は三軒茶屋1号踏切道として復活し、新駅まで約50m延伸され、当初の駅から約110m短縮されたことから、三軒茶屋〜西太子堂間の営業キロが0.4kmから0.3kmに、三軒茶屋〜下高井戸間の営業キロが5.1kmから5.0kmに変更された。
    なお起点付近のホーム下には0.2kmポストが設置されているが、これは国道246号線上の玉川線からの分岐部を0kmとしてキロポストが建立されていることによる。


  • ダイヤ改正を実施

    同日の三軒茶屋駅の本設開業に伴い、営業キロの改定と運転時分の修正を行うダイヤ改正が施行された。本改正でも従前のダイヤから大きな変更はなく、1969年5月の世田谷線改称後と同じ体制が継続された。


  • デハ81号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替えられ、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • デハ84号が台車・主電動機更新工事を出場

    新製されたTS-332台車とTKM-94(TDK8568-B)主電動機に取り替えられ、保安ブレーキの取付け、手ブレーキの撤去が行われた。なお運転台側はT台車、連結側がM台車とされた。


  • 一日乗車券「世田谷線散策きっぷ」が発売開始(12月31日まで)

    世田谷線単独では初めての一日乗車券の設定となる。大人300円、小児150円で世田谷線三軒茶屋駅、上町駅(世田谷線管区)、下高井戸駅で発売。12月31日までの期間限定となっていた。
    なお、当時スタンプラリーの開催時に発売された「東急鉄道全線一日乗車券」は世田谷線で利用できなかった。


  • 世田谷線三軒茶屋駅が第2回「関東の駅百選」に選定

    「鉄道の日」記念行事の一環として運輸省(現:国土交通省)関東運輸局により実施された「関東の駅百選」の第2回選定駅に世田谷線三軒茶屋駅が選定された。選定理由は「煉瓦造りの高層ビルの中でヨーロッパ風の駅舎にレトロな路面電車が走る駅」とされた。


  • プレスリリース「世田谷線で車体更新と点検施設の改修工事に着手」が発表

    世田谷線に2両連接の更新車両を1999年と2000年に各1編成ずつ導入するとともに、上町駅構内の検車庫などの点検施設の改修を行うことが東急社長室広報担当からプレス関係者向けに発表、東急公式サイトの「TOKYU TOPICS」にも掲載された。


  • 一日乗車券「世田谷線散策きっぷ」が発売終了

    発売開始から期間限定発売とされており、予定通り終了した。